外国人関連

【帰化申請】本国書類の取り寄せ方法と国別の取得ポイント(台湾・韓国・中国)


日本への帰国化申請を進めるには、多くの必要書類を準備する必要があります。 その中でも、**本国から取り寄せる「本国書類」**は取得に時間がかかることが多く、早めの対応が求められます。

この記事では、帰化申請に必要な本国書類の内容と、台湾・韓国・中国の3カ国における具体的な取得方法と注意点をわかりやすく解説します。


帰化申請に必要な書類は3集中分類される

帰化申請では、次の3種類の書類をご用意する必要があります:

  1. 本国から取り寄せる書類(本国書類)
  2. 日本国内で取得できる書類
  3. 申請者自身が作成する書類

この中でも「本国資料」は、収集に最も時間がかかる可能性が高いため、申告申請を考えた段階で準備を進め始めることが重要です。

🔍ポイント:必要な書類は申請者の国籍や個別状況によって異なります。最新情報や詳細については、行政書士などの専門家にご相談しましょう。


本国書類とは?帰化申請で必要となる主な書類

本国書類とは、申請者の出生、婚姻関係、家族関係などの事実を証明するための書類です。主に以下のような書類が該当します。

  • 出生証明書

  • 婚姻証明書

  • 離婚証明書

  • 死亡証明書

  • 戸籍謄本・除籍謄本(戸籍認証のある国)

  • 公証書(戸籍認証がない国)

続いて、台湾・韓国・中国の国別に取得方法と注意点を見ていきましょう。


【台湾】戸籍謄本・除籍謄本の取得方法と注意点

台湾には日本と似た戸籍制度があり、「戸籍謄本・除籍謄本」を取得することで家族関係を証明します。

取得方法:

 台湾国内の戸政事務所で取得可能

 親族に依頼して取得・郵送してもらうのが一般的

 古い手書き戸籍は本籍地の戸政事務所でのみ取得できることがある

注意点:

 住所移転が多いと、必要な戸籍の冊数が数十冊にも及ぶこともある


【韓国】家族証明書関係と旧戸籍の取得方法

韓国では、2008年に旧戸登録制度が廃止され、「家族関係登録制度」に移行しました。

必要書類の例:

 基本証明書

 家族証明書

 婚姻関係

 入養関係証明書(養子縁組関係)

 親養子入養関係証明書(親子関係の証明)

 除籍謄本(旧認証下の証明)

取得方法:

 韓国国内の役所、または日本国内の韓国大使館・領事館で取得可能

 委任状があれば、行政書士などによる代理取得も可能

注意点:

 **登録基準地(本籍地)**が不明な場合は、「外国人閉鎖人登録原票」を入管から取り寄せて確認する方法があります

 古い書類はハングル手書きのものも多く、翻訳に専門知識が必要


【中国】公証処で発行される「公証書」が必要

中国では、出生や婚姻などの証明は、地域の「公証処」で発行される公証書によって行われます。

必要な公証書の例:

 出生公証書

 婚姻公証書

 離婚公証書

 死亡公証書

 親族関係公証書

 養子関係公証書

取得の流れ:

 親族が公証処へ出向き、戸口簿・秘密証・出生医学証明書などの関連資料を提出して申請

 地域によっては、一部の公証書(出生や婚姻)が発行されないケースもある

 日本生まれの場合は、出生公証書取得ができない、代替書類が必要になる

注意点:

 発行不可の場合、どの代替書類を用意すれば良いかは個別ケースごとに異なるため、専門家に行う確認のが安全です


帰化申請をスムーズに進めるには?

申告申請に必要な本国の書類の取得は、国ごとの制度やルールを理解し、必要書類を正確に揃えることが求められます

✅専門家に相談するメリット:

 必要書類のリストアップ

 書類の取得代行(国によっては可能)

 翻訳と認証手続きのサポート

 書類不備の予防とアドバイス


まとめ:本国書類の準備は早めに、専門家の力も活用を

帰化申請の成功には、本国書類の正確な収集とスムーズな提出が不可欠です
取得に時間がかかる書類ほど、早めに準備を始めていきましょう。

不安を感じたときは、申告書に詳しい行政書士などの専門家へぜひご相談ください。


田中 貴之

代表 行政書士 申請中

田中 貴之

保有資格 行政書士(申請中)、上級相続診断士、宅地建物取引士、AFP、証券外務員1種

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