【行政書士が解説】普通帰化の要件と審査のポイント|帰化が通らない理由とは?

「帰化申請したいけど、自分は大丈夫?」と不安なあなたへ
こんにちは、行政書士の田中貴之です。
「帰化を考えているけど、自分が本当に条件を満たしているのか不安」
「普通帰化って何?どんな人が申請できるの?」
ちょっとした疑問や不安を抱えてのご相談をいただくことが非常に多くあります。
この記事では、日本国籍を取得するための「普通帰化」の要件と審査で重視されるポイントを、行政書士の視点から事例をわかりやすく解説します。
帰化の種類と「普通帰化」とは?
日本には、次の3つの復帰化制度があります。
帰化の種類 | 対象者 |
---|---|
普通帰化 | 一般外国人 |
簡易帰化 | 日本人 |
大帰化 | 日本への特別な功績 |
この記事では、申請件数が圧倒的に多い普通帰化に焦点を当ててご紹介します。
普通帰化の要件|6つすべてを満たす必要があります
通常帰化は、国籍法第5条に基づいて審査され、以下の6つの条件をすべて満たすことが求められます。
✅ 1. 住所の要件
日本国内に継続して5年以上居住していること。途中で長期出国があると、やり直しになる場合もあります。
✅ 2. 能力要件
成人していることが条件です(本国の法律が基準になります)。
✅ 3. 基本的な要件
納税・社会保険料の支払い、交通違反など、日常の生活態度が問われます。
✅ 4. 生計の要件
本人または家族に安定した収入や生活手段があること。
✅ 5. 二重国籍防止要件
日本国籍取得後に元の国籍を放棄する意思があること(※国によって事情あり)。
✅ 6. 憲法遵守の要件
日本法律や憲法を守り、反社会的な考えや行動がないこと。
📌実務上は「素行」「住所」「日本語能力」が特に厳しくチェックされます。
【行政書士の経験談】審査で重視される2つのポイント
◆ 日本語能力の重要性があります
例、日常会話がスムーズにできるか(N3級)、役所の申請書を理解して自分で書くかは重要なポイントです。
実際にサポートしたある申請者の方は、日本語能力は十分だったのですが、「役所の書類を一人で書けるか?」という点で一度保留になりました。会話だけでなく、読み書きの練習も必要です。
◆考え方・社会態度は書類や面接でチェックされます
面接では、過去のSNS投稿や政治的発言を含め、社会的な姿勢が確認されることもあります。
過去に「反政府的な発言があった」とされるケースでは、内容の真意を説明する機会が与えられ、結果的に許可された例もあります。
【注意】普通帰化が正義になるケースとは?
以下のような状況では、復帰が非常に厳しくなるか、許可が下りない可能性があります。
税金・社会保険料の滞納歴がある
交通違反・軽犯罪も複数ある
滞在が短く、途中で長期出国している
雇用が不安定で収入に波がある
在留資格の更新で過去にトラブルがあった
💡上記のような場合でも、**事前に対策を講じれば申請可能なケースもあります。**専門家に相談することで突破口が見えるかもしれません。
【成功のポイント】行政書士が見る帰化申請のコツ
✅書類の要件を1つ1つ丁寧にチェックし、不足が起こらないよう準備
✅書類の不備や説明不足を防ぐために、プロの添削を受ける
✅面接に備えて、「なぜ日本国籍を取得したいのか」自分の言葉で話せるようにする
帰化申請は、正式な書類提出だけではなく、「あなたの人柄と信頼性」を評価される手続きです。信頼できる行政書士と一緒に、しっかり準備を進めていきましょう。
📩ご相談はこちらからどうぞ
帰化要件を満たしているか不安な方、手続きの流れがわからない方は、ぜひお気軽にご相談ください
📝この記事のまとめ
普通帰化は「住所・素行・生計・能力・母国の国籍放棄・法令順守」の6要件
日本語能力・社会態度・書類の正確性が審査のカギ
不安があれば専門家に相談し、事前準備で成功率アップ!