建設業関連

建設業許可更新で行政書士を変更するときの注意点|トラブルを防ぐ実務ポイント【岐阜】







「行政書士を変えたいけれど、トラブルにならないか心配…」という声は少なくありません。建設業許可の更新では、行政書士の変更が実務上よく行われます。とはいえ、引継ぎや契約の段取りを誤ると、申請の遅れや書類紛失などのトラブルにもつながりかねません。ここでは、変更時に押さえるべき注意点を実務目線で整理します。

よくあるトラブルとその原因

  • 必要書類が引き継がれていない:旧行政書士からの受け渡し漏れ
  • 契約関係が曖昧:旧契約の解約・新契約の開始が不明確
  • スケジュールがずれる:切替時期の調整不足
  • 担当が複数人:情報共有が不十分で連絡漏れが発生

行政書士変更時の注意点(5つのチェック)

  1. 旧契約の整理:解約条項・預かり書類の有無を確認
  2. 書類引継ぎの明確化:誰が・いつ・どの書類を受け渡すか明確に
  3. 新契約の範囲明記:更新申請・補正・書類収集などの対応範囲を契約書で明確化
  4. スケジュールの共有:逆算スケジュールを新旧双方で調整
  5. 責任の明確化:旧・新どちらがどこまで対応するのか線引きする

引継ぎ時に確認したい主な書類

書類名 確認ポイント
許可証・許可通知書 現行許可の内容確認
登記事項証明書 最新かどうか(3か月以内)
専任技術者の資格証明書 原本・写しの所在
決算書・納税証明 年度・期間の整合性
申請控え・委任状 旧事務所に残っていないか確認

スムーズな乗り換えのコツ

  • 引継ぎ書類リストを事前に作成しておく
  • 旧・新事務所との連絡をメールなど記録が残る方法で行う
  • 契約・スケジュール・書類の所在を1枚にまとめる
  • 早め(満了60〜30日前)の切替で余裕を確保

よくある質問(FAQ)

Q1. 行政書士を変更すると許可内容は変わりますか?

いいえ、許可内容は変わりません。あくまで申請の代行者が変わるだけです。

Q2. 旧事務所とトラブルになりませんか?

契約書に基づいて進めれば問題になるケースは少ないです。書面で記録を残すことが重要です。

Q3. 直前でも間に合いますか?

ケースによっては即日対応可能です。早いほど安全です。

まとめ|段取りと記録がトラブル回避のカギ

行政書士の変更は、段取りを誤らなければスムーズに進行します。ポイントは「書類引継ぎ」「契約明確化」「スケジュール共有」の3つ。更新直前でのトラブルを避けるためにも、余裕をもった切替をおすすめします。



田中 貴之

代表 行政書士 

田中 貴之

保有資格 行政書士、上級相続診断士、宅地建物取引士、AFP、証券外務員1種

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