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生地主義とは?国籍取得の仕組みと採用国一覧【アメリカ・カナダ・オーストラリアなど】


生地主義とは?国籍取得の仕組みと採用国の特徴

1. 生地主義とは?

生地主義(Jus Soli) とは、その国の領土、領海、領空で生まれた子どもに国籍を付与する制度のことを指します。

この制度では、「国家領域で生まれる」 という事実が国籍取得の条件となり、親の国籍に関係なく、その国で誕生した子どもは自動的に国籍を取得できます。


2. 生地主義を採用している国

生地主義を採用している主な国

  • 北米:アメリカ、カナダ
  • 南米:ブラジル、アルゼンチン、メキシコ
  • オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド

これらの国々は、歴史的に移民の受け入れに積極的であり、生地主義を通じて移民の子孫にも国籍を付与することで、国内の定着促進や社会統合を目指している と考えられます。


3. 生地主義と血統主義の補完的な関係

生地主義を採用している国の多くは、完全な生地主義のみではなく、補完的に血統主義も採用 しています。

補充的な血統主義の例(アメリカの場合)

  • 国外で生まれた子ども → 両親のどちらかがアメリカ国籍を持っていれば、一定の条件下でアメリカ国籍を取得可能

このように、生地主義の国でも、国外で生まれた自国民の子どもが無国籍にならないよう、血統主義を組み合わせた制度設計を行っています。


4. 生地主義に対する制限措置

生地主義を採用する国の中には、国籍取得を目的とした一時的な出産を防ぐため、一定の要件を定めている国もあります。

制限措置の例

  • 出生時に親が一定期間その国に居住していることを条件とする
  • 親の滞在資格や滞在期間を基準に国籍付与を決定

例えば、フランスやイギリスでは、生地主義による国籍取得を制限し、出生時の親の滞在条件を厳格化することで、不正な国籍取得を防ぐ措置を講じています。


5. まとめ:生地主義と国籍取得のポイント

生地主義とは、出生地に基づいて国籍を付与する制度アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリアなどの移民受け入れ国で採用完全な生地主義の国は少なく、補完的に血統主義も取り入れている国が多い不正な国籍取得を防ぐため、一定の居住要件を設けている国も存在

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田中 貴之

代表 行政書士 申請中

田中 貴之

保有資格 行政書士(申請中)、上級相続診断士、宅地建物取引士、AFP、証券外務員1種

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